Facebookを見ていると自分が美容師だからなのか、美容師のつながりが多いせいなのか、髪に関する広告がチョイチョイ出てきます。

一応こちらもプロですので見極める力は持っているのですが、一般の方だと「えっ!そうなの!?知らなかった!」と信じ込んでしまう人は少なくないことでしょう。

 

最近気になったのは『白髪染めをすると白髪が増える』という広告。これは簡単にいうと「サロンやドラッグストアの白髪染めをするから、それは使わないでコレを買ってね。」というやつで、コレというのは塩基性のヘアカラーでカラートリートメントというふうに呼ばれてたりします。

ではなぜ、ヘアカラーをすると白髪が増えるという主張になるのか?

サロンで使っている白髪染めやドラッグストアで売っている白髪染めは酸化染料を使って染めるので【酸化染毛剤】といいます。

この酸化染料が毛根にダメージを与えるので色を作らなくなり白髪が増える…。

という理論。

確かに人間の体にとって酸化というのはよくないらしいですね。だからこういう考えになったのだと思います。

 

しかし!酸化染毛剤はなにも白髪染めに限ったことではありません。髪を明るくするファッションカラー(おしゃれ染め)もその仲間なんです。白髪が増えるのは酸化が原因であるのならばピンクやアッシュに染めた人も白髪にならないとこの理論は成り立たちませんね。

 

私もよくお客様に「最近白髪が増えた気がするんだけど、染めすぎるからかしら?」みたいな感じで質問されます。

 

酸化で毛根がどのくらいのダメージを負うのかは分かりませんが、白髪が増えるのは白髪が増えるタイミングでありそういう年齢なのだと思っています。

 

 

ちなみに私、もう何年も髪を染めていませんが、白髪の量は年々多くなっています。