髪質改善と酸熱トリートメントについてお客様にわかりやすくザックリと書こうと思います。

「還元剤を使わないで癖を伸ばす!」と数年前、美容師の間で話題になったのが髪質改善と呼ばれるものの始まりでした。還元剤というのはパーマや縮毛矯正において「曲げる」「伸ばす」の核となる成分で、チオグリコール酸、システィン、システアミンとその他数種類あります。髪質改善というものに還元剤は入っていないのですが「グリオキシル酸」という成分が入っており、それがいわゆる「酸熱」と呼ばれる成分のひとつです。
還元剤を使わないで癖を伸ばすという謳い文句、実際の仕上がりなどで私が知る美容師の間では賛否両論の「髪質改善」なのですが、そもそも髪質改善というネーミング自体に無理があります。「広がりやすい髪を落ち着かせることが出来る」ということは素晴らしいと思うのですが、いろんな髪質が改善されるわけではありません。トリートメントで癖を伸ばそうと美容師が無理をし、かえってダメージが出るという本末転倒な事例も知っています。また、グリオキシル酸を使った髪質改善は施術後の匂いが気になる。ということで他の成分のものを使うメーカー、サロンが増えてきているようですし、還元剤とのハイブリッドで「ソフトストレート」として売り出しているところもあります。
グリオキシル酸以外の酸熱というと髪質改善に使われる成分ではレブリン酸があります。その他にもマレイン酸というものがありますがマレイン酸はブリーチやカラーの時に使用するもので髪に強度を与えるので酸熱も用途によって使い分けられています。

今後、イゴラギで「酸熱」はメニュー化されるのか?
実はすでにジカルボン酸ビスアミノプロビルジグリコールという酸熱を使用しています。ザックリ言ってマレイン酸なのですが実は普通のマレイン酸よりいい感じのやつです。
プラス料金ですがブリーチやカラーに使用しています。
ハイブリッドのソフトストレートも今後導入する可能性は十分あります。ザックリとですが髪質改善と酸熱トリートメントについて書いてみました。